台風21号近畿に上陸 2018年9月4日

目次
2018年9月4日 台風21号が近畿に上陸しました
被災された方々には心からお見舞い申しあげると共に
復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします
大阪は朝9時ごろはよく晴れていて「本当に台風!?」と思っていました。昼過ぎ?13時くらいから急に雨が降り出し気が付くと風も強くなり始めてやはり本当だなと・・・
と思ったら 突然ビュゥ~ン ビューーーン !!!物凄い風と雨でなんですがこれは始まりに過ぎませんでした。
2018年9月4日11時の推定勢力
強さ 非常に強い
方向・速さ 北北東45km/h
中心気圧 945hPa
最大風速 45m/s
最大瞬間風速 60m/s
こんな台風です。
台風発生の仕組み

そもそも台風はどのような仕組みでできるのでしょうか?
台風は日本の南方、赤道に程近いところ、一年中暑い熱帯地方で北緯5度から20度くらいの海上あたりで生まれます。赤道直下では地球の自転の関係で渦を巻くことができないので台風は生まれません。発生する仕組みですが三つの条件が整はないと生まれません。その条件は
- 海水の温度が高い(26~27℃)
- 地球の自転
- 吹いてくる風(北東貿易風・南東貿易風)
です。
発生は 熱帯地方の北緯5度から20度くらいの海上に太陽の強い日差しが降り注ぎ海水が暖められて26~27℃位から大量の水蒸気が発生し空へ上がります。鍋で湯を沸かすと水蒸気が上に昇ります。こんな感じだと思います。
大量の水蒸気が空へ上がると周りの湿った空気が集まってきてどんどん空へ上がります。周りから空気が集まってくると地球の自転の関係で回りだします。イメージ的には炊事場、流し台に水をためて栓を抜いて水を見ていると水が回りだします。これと同じと筆者は思ってます。
回転するとどんどん水蒸気は上に上がり冷えて雲になります。入道雲がこれにあたります。冷えて雲になる時に熱を放出するのでその周りの空気は暖かくなり益々上へそれと同時に暖かくなった空気は気圧が下がるため周りの空気が集まってきます。
また、南東貿易風と北東貿易風も後押しして大きな渦へと発達します。中心付近の最大風速が17.2m/s以上のものが台風と言われます。一言で言うなら熱帯性低気圧が発達、大きくなったものといえます。
嵐の前の静けさ?

「嵐の前の静けさ」と 昔の人はよく言ったものだと思います。上の写真は午前11:30分前後のものです。これが台風が来る直前の空模様と思えますか?家の窓は全開にして家族で外を眺めていました。テレビでは「厳重注意」と何回も呼びかけています。
こんな様子でいて家内が「これだけテレビで言ってはるから絶対に来るんやろうな?・・・筆者が「絶対に来る もうすぐやで」「あのな 強い台風、大型の台風ほど台風とそうでないところがはっきりしてるねん だから 今から来る台風はかなりのものやと思う」と言ったら子供たちも窓を閉めていました。
すぐに台風が来た!
空を見ているとなんか急に雲が回りだしたようで雨も降り出してほぼ同時に風も吹き始めました。その後はもう雨風がぐんぐん勢いを増してそれはそれはすごかったです。
まず木の枝が折れたのを見たと思ったら何か分からん物が風に舞っていました。雨の音、風の音も一段と大きくなり 家族の話もなくなり外を見ていましたすると「びゅん!」と音を立てて窓ガラス一枚隔てたすぐそばを一枚のトタン板(どこかの壁に取り付けられていた物と思われる)が右上から左下に飛び去りました!すぐに窓から離れるよう言いました。台風の時は窓のそばは危険であるとはじめて気が付きました。
本当に危険です。あのトタン板が窓ガラスを破って飛び込んで来る事が容易に想像できるからです。我が家の前に落ちたトタン板は転がりながら音を立ててどっかへ飛んでいきました。その後はあれも飛ぶ!、これも飛ぶ!舞う! こんな台風見たことが無かったです。
友人の台風の話
友人の話によると自動車で走行中の出来事なんですが、自分の視界の左上に何やら見える物があったそうです。見るとそれはマンションなどの屋上にある”貯水槽”、大きさは普通のご家庭の浴槽の4倍位でこれが飛んできてすぐ横の歩道に落下してとても驚いていました。また別の友人は関西空港連絡橋を走行中に目の前でトラックが横転したそうです。
筆者が見た台風の被害
筆者が見たのはトタン板が窓ガラスを掠めるように飛んで来たことと近くの駐車場へ行かれる歩行者です。始めは歩かれていたのですが途中で体を斜めに傾けて踏ん張っておられて次はしゃがんで、次は転がりかけたので塀につかまって耐えておられました。
後、シートをかけた車がありこのシートの留めてあるロープが強風で切れてバタバタしていました。かなりの音です。持ち主の方が出てこられましたがシートをかけなおすどころか車につかまってしゃがんでいました。
一瞬風が弱まった時すぐに車から離れてしばらくしてシートを完全に取り外されました。尋常じゃあない雨風です。台風は2時間程度でおさまり始めましたので外へ出てみると大きな街路樹が何本も根元から倒れていたり、

塀の倒壊、

屋根瓦の散乱、テレビアンテナの1セットも落ちていました。このアンテナには長い細い針金がついておりこれは固定用の針金だと思いました。それと網戸も落ちていました。また、工事現場のおトイレがひっくり返っていました。
中に入っている物が気になります。信号機も無灯火になっているところが幾つかあり警察の方が対応に追われていました。


台風による大阪の被害(主だったもの)
大阪市内の最大瞬間風速47.4m/sを2018年9月4日の台風21号で記録しました。日本気象協会のWEBサイトによればこの最大瞬間風速45m/s以上を記録するのは半世紀ぶりとのことです。本当に脅威を感じる台風でした。数え切れないほどの被害がありますがその中から三項目挙げてみました。
大規模停電
電柱折れ370本により大規模停電発生し53万件に及ぶ家々が停電となりました。これが原因でコンビニの商品の生ものや、アイスクリームなどすべて廃棄に、また家では冷房が効かない、風呂に入れない、食材が傷む、調理できないなどライフラインに大きな影響が出ました。筆者の個人的な思いですが、このような規模の停電を見るとエネルギーはメインとサブといった供給源があることが理想かなと思いました。
関空孤立
関西国際空港の孤立、2018年9月4日 13:20より、『強風』のため、(通行止め)になりました。その後も高潮で滑走路やターミナル棟の一部が浸水により使用できなくなったり、連絡橋でトラックが横転したりタンカーが連絡橋に衝突したりと続き、空港内は3000人を超える人々が孤立状態になりました。
また、タンカーの衝突については最大瞬間風速58.1m/sもの風が吹き荒れていたのでは素人目に考えても操船は不可能のような気がします。本当にけが人がおられなくてよかったです。
強風による被害
台風による強風被害はどうしようもないです。一番驚いたのは「自動車が飛ぶ、転がる」です。これもはじめて見ました。交差点を右折しようとした車が突然傾いたかと思うと一瞬ですが4輪とも浮いていました。その後横倒し或いは車のお腹が上になった状態になったりと・・・また、留めてあった車が強風であちこちで横滑りや転がってぶつかり合ってスクラップ状態のような車も多数ありました。
あと、ビルの看板が飛ぶ、ビル工事の足場の崩壊、瓦の飛来など上げたら切りがありません。今まで学校などで台風には注意と教わってきましたので怖いものと思っていましたがその思いを軽く超えてしまいました。
※本日2018年9月8日土曜日 日本のはるか南の海上で台風が発生しました。今までと違ってとても気になります。ニュースでは現在の最大風速は18m/s 生まれたてはこんなのです。これが日本付近へ近づくにつれて勢力を拡大して大きな災害を起こしてしまいます。こんなことはありませんが太平洋上で消滅することを願います。
まとめ・思うこと
今回の台風で思ったことはあれだけの風と雨をもたらす台風を捕まえることができないのかと思ってしまいます。勿論今の最新技術をもってしてもできないことは分かっていますがあえて言わせてもらうと、
台風を捕まえて何か入れ物に入れて風が必要な時に蓋を開けて風を出す。自動車でも吹き飛ばす力を持った風、この風をそれこそ風力発電にでも使うことができたらかなりの電力をまかなうことができると思うからです。また、日照りや 水不足のところへ行って必要な分だけ雨を降らせたりと・・・こんなことができたら台風による災害も無くなるし世の中に役立つと空想しています。
コンピュータなどで便利な世の中になりましたが台風一つで甚大な被害を受けてしまいます。大げさかもしれませんが自然の猛威にはなすすべが無いということをはじめて知った台風でした。
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